スクリーン印刷製版作業の紹介 1回目

 

大変暫く振りでございました。今年の年明けにブログを書かせて頂いて以来です。

 弊社のホームページが新しくなり内容も一新されましたので、弊社のスクリーン製版作業についてまとめてみました。弊社の製版作業現場写真を交えながら何回かに分けて解説していきたいと思いますので、忘れずに読んで下さい。

 

< 弊社の製版作業 >

1.紗の選定

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スクリーン印刷は、アルミの枠にポリエステルの布をテンションをかけて貼り付けたものを版として使用します。このポリエステルの布の事を 『紗』 と呼び、この紗の網目の粗細を数値で表したものをメッシュ数と呼びます。これは1インチの中に何本の糸で織られているかを表し、20メッシュ位から400メッシュ位まであり、弊社では通常100メッシュ~350メッシュを使用しています。

 2.紗の確認

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紗のメッシュ数が確定したら、その紗がきちんと張られているかどうかを確認します。紗張り作業は100%協力会社様にお願いしていますので、紗張りが戻りましたらまず紗を目視でキズや穴、糸縒れなどが無いかどうかを確認します。目視で見ずらいところはルーペで見て確認します。次に紗の上に分度器フィルムを乗せ、ルーペで見ながら糸の直角性を確認します。これは紗の縦糸と横糸がそれぞれ90度で交わっているかを確認する事です。これが出来ていないと印刷した時に直線柄が段違いに表現されたり、部分的に線が太くなったり、文字が潰れたりしてしまいます。

 3.テンションを測定

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、紗の上にテンションメーターを乗せてテンションを測定します。テンションとは紗を張った時の強さの事で、真ん中と両端2箇所ずつの計5箇所を測定して、それぞれの張りの強さの違いを確認します。テンションメーターとは写真3の機器の事で、紗と接触している3点の足の真ん中がおもりになっています。そのおもりが何ミリ沈むかを測定して、その沈んだ数値が張りの強さを表しています。弊社はその沈み量の平均1.2~1.3mmで張って頂いていますが、±0.2mmの誤差はOKとしています。

 

 1回目はここまでとします。

2回目は 『紗の前処理』 から解説しますので、楽しみにしていてください。

ブロンコでした。

 

 



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