静電気対策

 

ご無沙汰してます、アールアイです。本年もよろしくお願いいたします。

 

さて、全国的にインフルエンザが流行っていますが、中でも愛知県は患者さんが多いようです。この地方では、湿度が低い日が続き、乾燥していることが原因のひとつだとニュースで伝えていました。ウイルスは比較的乾燥に強く、乾燥状態が続くと、のどや気管支の防御機能が低下するため、インフルエンザウイルスによる感染が起こりやすくなるそうです。

 

印刷の現場でも、湿度が低く乾燥していると、静電気が起きやすく、様々なトラブルを引き起こします。まず、静電気というものは物体と物体が擦れたり、剥がれたりした時に発生します。普段の生活の中でも、服を脱いだときや、車のドアに触れた時にバチッとくるアレです。

 

スクリーン印刷では、ステッカーや紙、プラスチックのフイルムなどに自動機で印刷する場合、材料を一枚ずつ搬送して、見当を合わせます。そして版の上のインキをスキージで押しながら擦り、材料から版が離れていくのと同時にインキを押し出し転写します。このようにスクリーン印刷では、材料どうしが擦れたり、版とスキージが擦れたり、材料から版が離れたりと、静電気が発生する原因がたくさんあります。

 

静電気が発生すると、物体と物体が引き寄せ合ったり、反発したりします。その現象により、材料を搬送する時に、まっすぐ流れなかったり、二枚重なって流れてしまうこともあります。それにホコリなどが付着しやすくなりますので不良率が上がってしまいます。

 

また、印刷時のスキージと版、版と材料の間で起きる静電気によって、フラットベッドタイプの印刷機では、印刷後に材料が印刷台に張り付いて排紙できないことがあります。また、シリンダータイプの印刷機では、印刷後に材料が版に引き寄せられて、そのまま版に張り付いてしまうことがあります。このようになる時は、かなり静電気が強い時です。

 

静電気対策としましては、一般的には加湿して空気中の水分量を増やして放電させたり、「イオナイザ」という、針状の電極に電圧をかけて、正・負イオンを発生させて除電する装置を使います。他にも、除電シートや除電紐などがあり、版に貼ったり印刷機に取り付けたりします。弊社でもそのような対策はとっています。確かに軽減はされますが、静電気を完全に取り除くことは難しいのが現状です。

 

以前、シリンダータイプの印刷機で印刷している時、いろいろ対策をしたにもかかわらず静電気がひどく、いつ版に材料が張り付いてもおかしくないような状態で、冷や冷やしながら印刷していた時がありました。その時、たまたま版上の静電気ってどれぐらいあるのかなと思い、印刷中の版に触るか触らないかぐらいのところに手をかざしてみました。すると、産毛が毛羽立つような感覚がきたので、結構静電気があるなと感じました。と同時に、版に手をかざすと、材料が版に張り付いてこない事に気づきました。人間の体は電気を通しますので、自分の体がアース代わりになって除電できたのかなと思いました。

 

ということは、版の上に何か導電性のあるものを取り付けてアースすれば、多少でも除電できるかもしれないという考えから、金属の細い線を取り付けてみました。思った以上に軽減でき、ホッとしながら作業を終えることができました。偶然でしたけど、簡単でリーズナブルに対策がとれました。

 

そのほかに、印刷機の「吸引」や「吹き出し」といったエアー量の調節や、印刷スピードの調節など、印刷機の方でとれる対策と併せて、その時とれる最良の方法を考えながらこの時季の厄介な静電気と戦っています。

 

まだまだ寒く、乾燥もしてますし、インフルエンザも猛威を振るっています。それらに負けないように対策をとって頑張っていきたいと思います。

 

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