香料印刷

香りを意味する英語の「perfume」は、ラテン語の「Per Fumum」(through smoke:煙によって)が語源です。香りは目には見えませんが、感情・行動・記憶など人にあたえる影響は大きく、有効的に使用することで思い出や印象、リラックス効果、集客や販売促進効果などの作用をあたえるため、様々な分野で利用されています。

香料印刷

香料印刷は香り放つ香料インキを使用した、視覚以外の五感に刺激をあたえることができる機能性印刷です。香料インキには香料(精油)を閉じ込めたマイクロカプセルを混ぜてインキ化した透明なインキで、印刷部分を指などで擦ることで、インキ内のマイクロカプセルが弾けて閉じ込めていた香りが広がります。香料インキの種類は豊富にあるので様々な用途・目的に合わせて利用することができます。また、インキの厚みが厚いほうが効果がよく、香りはマイクロカプセルが弾けない限りは紙面上に維持されます。
写真の花の部分をこするとバラの香りがします。
デザインと香りを合わせるとより効果的です。

香料印刷の特徴

  • 見るだけではなく、香りをプラスしてより効果的な演出をすることができます。
  • 香料インキは、食べ物・お花・森林浴など香りが豊富でオリジナルの香りも可能です。
    ※オリジナル作成には時間がかかり、また作れない場合もあります。詳しくはお問い合わせください。
  • スクリーン印刷はインキが厚く盛れるので香料の香りの効果が高いです。
  • オフ刷本を支給していただき弊社で香料印刷のみの印刷も可能です。
    ※入稿方法や刷本の形態につきましては事前に打ち合わせが必要です。進行される前に必ず弊社にご確認ください。

香料印刷の注意点

  • 香りの効果を出すためには総量3c㎡以上の香料インキの面積をお勧めします。
    ※ドット柄などでも効果を発揮できます。詳しくはお問い合わせください。
  • 印刷後の後加工には注意してください。
    ※PP加工等の表面を覆う加工を行うと効果を失います。
  • メッシュの粗い版を使うため、細かい文字や柄の表現には向きません。
香り効果をプラスすることで、受け取り手にあたえるイメージやアピール力が上がります。
香料インキは無色透明ですが、印刷部分はマット調になります。デザイン作成時に注意が必要です。
用途 ステッカー・シール、名刺・カード、ノベルティ・販促物(ハガキ・ポスター)文具・玩具、生活用品 etc
香料データ
作成時の注意点
  • データ制作の前に、データ入稿の注意点をご確認ください。
  • 香料印刷の形状は自由です。細かい文字や柄、尖った形は表現できません。つぶれてしまうか、印刷されない可能性があります。
  • 香料印刷は、凸の部分も凹の部分ともに線幅を最低1mm以上のとさせていただいております。
膜厚 10μm程度
対応材料 紙。
  • 詳しくはお問い合わせください。
印刷可能サイズ 四六全判(1091×788)までの材料に対応できます。
  • 材質によって異なります。詳しくはお問い合わせください。
注意点
  • 印刷後にPP加工等の表面を覆う加工を行うと効果を失います。
  • 保管環境によって、香りの効果が落ちる場合があります。
  • 2種類以上の香りを印刷すると香りが混ざる可能性があります。
  • 精油がシミ出てシミになる場合があります。